穏やかな心で人生の終わりの時を迎えられるように

毒親とサイコパス妹というオオタ家で育った私の、事実の吐き出しです

手土産を持った母親と殴りかかってくる妹 遺言書 消えた通帳・現金・権利書・実印

まだ父親が亡くなる前に、よく私達夫婦は母親を連れて出かけていた。
菖蒲を見たり、ケーキバイキングに行ったり、くるくる寿司に行ったりした。

特に高遠の桜は、近所の人が何度も自慢していて見たかったらしく、とても喜んでいた。

母親ははしゃいでしまって花の写真を撮っている人達に、突然 「カメラクラブの方ですか?」なんて聞いて、相手を戸惑わせたりした。
父親が入院していた病院の通路に、[○○カメラクラブ] の写真が飾ってあった。

でも妹に知れたらまずいらしくて、母親は私達と出かけたことは言わないようにしていた。
黙っていても近所なのでなんとなくばれていて、私はいつも探りを入れられた。
いつかはばれるからと、一緒に出かけたことは正直に話していた。

母親は嫁いで来てから、農業と老人の介護ばかりで親しい話相手もいなかったし、頼みのはずの父親は外に女を作って遊んでいる。
何も楽しいことがない人生だった。
だから父親が亡くなってからは、私達夫婦であちこち連れて行く予定だった。

 

 

 

 

葬式から2年後のある日、洗濯物を干すために我が家の玄関を開けたら、疎遠にしていた母親と妹が立っていて驚いた。
事前に連絡はないし、インターホンも押されていない。

私は両手に洗濯物を持っていた。
母親が口を開きかけたら、遮るように妹が 「アンタなんか! アンタなんか!」と口走りながら殴りかかってこようとした。
両手に干そうとしていた洗濯物(汚したくない)、後ろは閉めた玄関のドア、両脇は壁と玄関のフェンス、正面からは手を大きく振り上げて殴りかかろうとしてくる妹で、逃げ場がない。

ドアを開けて私だけ家の中に入る余裕はないからどうしようかと思っていたら、手を振り上げた妹が目の前に。
とっさに渾身の力を込めて足で押し戻した。
が、妹は3歩ほど後ずさりしただけで、ボッーと平気な顔をして立っていた。

母親は持っていたスーパーの袋(メロンとサクランボ入り)を渡そうとしたが、振り切って家に入り鍵をかけた。


すると妹は 「ヒトゴロシ! ヒトゴロシ!」と喚きはじめた。
殴りかかってきたから、足で思いっきり押し戻しただけで、もちろんコロそうなんて行為は微塵もしていない。
家の中からワナワナしながら 「警察呼ぶよ!」 と応戦。
妹は庭から駐車場にかけて、5~6回ほど 「ヒトゴロシ!」と喚いてから帰って行った。

しばらくしてから洗濯物を干そうと外に出たら、網目のメロンとサクランボが入ってるスーパーの袋が置いてあった。
もしかしてまた来るかもと思い、3日くらいそのままにして置いた。


いったい二人の間でどういう話がなされて、家まで来ることにしたのか疑問だった。

 

 


昨年(2015年)の春頃にやたらと虫の知らせのような事が続いたので、しばらく疎遠にしていたが突然実家へ行くことにした。
すると実家前の畑の一部を埋め立て工事していた。
畑の草取りをしていた母親に聞けば、近所の人が「駐車場にするから貸してくれ」と妹夫に頼んだので、「貸すならいいよ」と答えたらしい。
でも母親には一度の挨拶もないまま(本当に近所なのに)工事が始まったそうで、「貸したのか売ってしまったのかわからない。何も手続きはしていない」と涙をためて話す。

知らなかったが何年も前に、実家(オオタ家)の財産はほとんど妹が相続するように公正証書で遺言書を作ったらしい。
写しのような書類が2枚あったらしく、私と妹に1枚づつ渡すつもりだったらしいがなくなっていたので、妹が持っていってしまったと騒いでいた。

私も妹も嫁ぎ、配偶者の姓になっている。
でもオオタ家姓の従兄弟がいるので、その人にいくらか財産を渡してお墓をみてもらおうと母親は考えていた。
従兄弟のお父さんのお墓もオオタ家の墓地内にある。

ある時にその話をしかけたら、
遮るように妹夫が「俺が面倒をみる!」と高らかに宣言したそうだ。
その時の母親は弱気になっていて 「E君(妹夫)が 『俺が面倒をみる!』 って、言ったから!」 そうするしかなかったと、涙をためて訴えていた。


実家はオオタ家の本家で先祖代々の墓もある。
面倒をみてくれるらしい妹夫はS家の長男で跡取りさんである。
まあ今の時代、本家の名字や墓を残したいなどと願わなくてもいいのかもしれない。

 

母親が弱気になっていたのは、知らぬ間に妹夫妻(母親が言うには)が、通帳・現金・権利書・実印などを無断で持っていってしまって、医師に支払う注射代さえなくなってしまったからである。
妹夫が言うには、認知症だからそんな嘘を言うのであって、何もかも実家にあるから調べてみてくれと。
たしかにいくら妹でも勝手に権利書や現金を、すべてさらえて持ってってしまうとは信じられなかったから、確認には行かなかった。
確認に行った時だけ戻すことだって出来るし。

認知症の人は身近にいる家族に、物を取られたと思い込むことがあるのは知っている。
でも本当に認知症ならば、通帳や権利書なんかを持たせたままにしておくほうが危険だから、妹夫の言うことは矛盾しているのではないか。
以前にも認知症を疑い病院へ連れて行ったらしいが、まだそうとは言えないという医師の診断だった。
母親は老人特有の、都合が悪い事は聞こえないとか、そんな事は言ってないと嘘をついたり、驚くほどの頭の回転の速さで誤魔化したりはする。


老後になってからの実家は経済的にはかなり余裕があったから、あの状態をみるとお金がなくなったのは事実のようだった。


そんなことがあった数日後の夜の8時に、めずらしく母親から電話があった。

母親 「お金はあったから」
私  「どうしたの」
母親 「れーこに付いてってもらって、通帳作った」
私  「よかったね、権利書はあった?」
母親 「・・それはまたれーこに探してもらうから」  

   ・・・・・・・・・・・

私  「相撲見てる? 照の富士が優勝したね」
母親 「うん・・・じゃあ」
母親にとって夜の8時なんてもう就寝時間なのに、不自然な電話。
そばに誰かがいた。

 


3回なくなった通帳(母親が言うには)もそのたびに新しく作り、元気になった母親は、訪ねたり電話をすると迷惑そうである。
私が出入りすると妹の機嫌が悪くなるからだろう。
そんなことで張り合うつもりはないから、大丈夫だよ。
私も自分の立場が身に滲みてよくわかったし。
まあいくらなんでもこれほどのことをされると思ってなかったけど、子供の頃の仕打ちを思えばこうなるのは想定済みのことだったのかもしれない。


つくづく私はバカだ。