穏やかな心で人生の終わりの時を迎えられるように

毒親とサイコパス妹というオオタ家で育った私の、事実の吐き出しです

先祖代々の墓と土地

私は先祖代々の墓がある本家の長女として産まれたので、次男である私夫が定年退職したら、O家の姓に戻りUターンしようかと考えたこともあった。

うちは息子が二人いるので、どちらかの姓をO家に変えてもいいしと。

妹夫は跡取り長男で、息子と娘が一人ずつ。

娘は自営業の跡取り長男と結婚している。

 

Uターンしたら古くて大きなすき間だらけの実家ではなくて、暮らしやすそうな場所にあるバイパス脇の土地に、冬でも暖かなこじんまりした家を建てて住もうかと考えていた。
それは親にも話したことはあった。
寒い冬は両親も、新しい暖かな家で寝泊まりしたらいいんじゃないかと思っていた。

その土地を父親が突然売ってしまった。
父親が手術して退院直後に、不動産屋が突然来て、バイパス脇の片側を売ってほしい、もう片側は貸してほしいと持ちかけてきた。
信じられないことにその場で契約をしてしまっていた。
その土地から1㎞ほど先の田だった場所に、食品スーパー・ドラッグ・書店・ホームセンター・洋品店がまとまって出来て、近隣の町からも来客があるほど繁盛していた。
それでバイパス脇の田も、値打ちが上がっただろう。
でも父親はまったくそんなことは思ってなかったようで、「俺は百姓だから、日当たりがよくて同じくらいの広さの田んぼと交換してくれたらいい」 と返事をしたらしい。
金に汚くない器が大きい男だと思われたかったようだ。
父親はとっくに、農作業ができる体ではなくなっていたのに。

便利で日当たりも良いほうの土地を不動産屋の言い値で売り、山に面した湿っぽいほうの土地を不動産屋にとって良い条件で貸すことになった。
契約後しばらくしてから私達に知らされたが、あとの祭りでどうしようもなかった。

それから数年経ち、貸してる土地の賃貸料を半額にされてると妹から電話がきた。

銀行振り込みだったのに、半額にしてからは封筒に入れて不動産屋が直接実家まで持って来ていたらしい。

契約違反の証拠を残さないためだろう。

すぐに夫婦で出向き、不動産屋と交渉し元の金額に戻してもらった。

私はもちろん賃貸料などはまったくもらっていないので、母親のためだけにした事であるが、世間体ばかり重んじる母親は説明しても納得いかない表情で不満そうであった。

 

今になって思えば、母親が望んだことではないので、余計なことをしなければよかった。

すべてが、今思えば・・・